よくある質問

各種製品に関するよくある質問と回答を掲載しています。

鋼製束

基礎との固定方法はどうしたらよいでしょうか?また、なぜ大引との接合が釘止めではいけないのですか?

基礎体との固定方法は、ウレタン樹脂系接着剤「ボンド束職人」を推奨します。

接着剤の強度が出るまで、必ずコンクリート釘による仮固定をお願いします。大引との接合は、乾燥による木ヤセ、ネジレなどによって釘では徐々に抜けて保持力がなくなり、床鳴りの原因となりますので、必ずネジ・ビスでの施工をお願いします。

従来のターンバックル方式の鋼製束と違いはありますか?

従来のターンバックル方式の鋼製束(後ねじ加工のためパイプ両端の内側に直接ねじ切りにするため鉄素地が出ている状態)の両端部をパーツ(雌ねじ)にすることで、ねじ部にまでメッキを付着させて防錆性能が大幅にアップしています。
ブッシュナットの座面の外径は、ばね座金および六角ナットのそれよりも大きくなっており、緩み止め機能の向上とともに締め付け作業が容易になりました。
大引受具およびベース金具にリブ加工を施すことにより、強度をアップさせています。

90角以上の大引へは使用できますか?

L型は90角(3寸角)専用です。
F型は90角(3寸角)、105角(3.5寸角)、120角(4寸角)に使用できます。
105角または120角にL型を使用しますとセンター(支点)がずれるため、強度性能に影響をおよぼします。

鋼製束の表面処理(めっき)は何を使用していますか?

優れた耐食性を有したプレめっき鋼板『高耐食性溶融めっき鋼板』や防食性の高い『溶融亜鉛メッキ』(ドブめっき)を採用しています。
溶融亜鉛メッキには特有の防食作用があります。
A.保護被膜作用:湿気などにより発生する緻密な薄膜(一般的に白錆という)が生成して、強力な保護被膜となって、その後の腐食が進行しにくくなります。
B.犠牲防食作用:めっきになんらかの理由で傷が生じた場合、周囲の亜鉛が陽イオンとなって鉄の腐食を抑制し電気化学的に保護します。

ステップ1とステップ2の違いはどこですか?

ステップ①はターンバックル方式でパイプ部を回転させることによりレベル調整を行います。ハウスメーカーのほとんどが採用しているタイプです。
ステップ②はワンウェイ方式でターンナットを回転させることによりレベル微調整を行い、袋ロックナットで固定する構造のものです。このタイプは主に高床用や低床用として多く使用されています。
ステップ①はパイプ径φ22.2mmでステップ②はパイプ径φ25.4mmとなります。

1平米に必要な鋼製束は何本ですか?また、図面から鋼製束の本数を算出してもらえますか?

弊社では図面からの拾い出しなどを行っておりません。
ご担当の設計士および設計事務所へご確認ください。

大引受プレートへ緩衝材を貼付することはできますか?

2種類ご用意しております。
写真資料をご参照ください。

緩衝テープ
ポリエチレンテープ
厚み:約0.1mm
色:白色
ゴムシート
ゴム製シート
厚み:約1.0mm
色:黒色
外部(ウッドデッキなど)で使用したいが、問題などはありますか?

鋼製束については問題ありませんが、ベースプレートの固定方法に留意していただく必要があります。

ステンレス製の束は取り扱っていませんか?

現在ステンレス製の束は取り扱っておりません。

SFP床パネルシステム

リフォームにも使用できますか?

従来の床組みである根太・大引を架け、構造躯体である土台に力を伝達する在来工法とは違い、SFP合板強化床パネルシステムは大引レスで、しかも大引の代わりとなる補強材が内蔵された構造で、専用鋼製束によって自立するというその独特な構造により、リフォームにも最適な商品といえるでしょう。具体的なリフォーム向け施工方法としては、きわ根太を取り付ける工法がよいと思われます。また、きわ根太自体の取付けが困難とされる場合でも、きわ根太下にこれを支持する鋼製束を取り付け、単独で自立させ、これにSFPパネルを載せていくという工法、名付けて「きわ根太自立工法」も可能です。この工法は、鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート(RC造)など非木造でも施工できる工法です。

メンテナンス性はよいですか?

・大引レスなので、床下有効高さが在来工法に比べ高くなる。
・専用鋼製束により、施工後の高さ調整も容易にできる。
・パネル自体極めて単純な構造である。

という理由により、メンテナンス性が非常に良く、「住宅の品質に関する法律」や「長期優良住宅の要件」に適合したパネルシステムといえます。

補強合板のついたSFPパネルは重くなりますか?

標準的なSFPパネルで、断熱材をセットした状態でも、尺モジュールの場合約15kgと、24mm合板1,820mm×910mmの21kgに比べて軽く、ハンドリングが楽になります。

在来工法と比較して、施工は速くなりますか?

在来工法の施工工程にある、大引材の取付け、補強梁の取付け及び断熱材の取付けが省かれますので、施工時間は短くなります。

断熱材は現場でセットするのですか?

基本的に断熱材は、工場でプレセットされた状態で現場に納入いたします。そのため、施工スピードは格段に上がり、現場施工以上に品質が向上いたします。

パネルの断熱性能について教えてください

SFP合板強化床パネルシステムは、大引レスのため熱橋となる部分が極めて少なく、束部分以外は、すべて断熱材で覆われた床構造になります。断熱材の敷設率は99%で、優れた断熱性能を発揮します。断熱材の材質、厚みにつきましては、お客さまのニーズに合わせて、断熱性能計算により性能確認を行い、ベストな対応をさせて頂きます。

ピアノなどの重量物を置いても大丈夫でしょうか?

ピアノ、水槽など重量物を置かれるときは、その部分にのみ専用鋼製束を、最寄の補強合板下に設置してください。SFPパネルそのものへの補強は必要としません。鋼製束1本の最大荷重は2t以上もあります。

大引がないので不安です。大丈夫でしょうか?

SFP合板強化床パネルシステムにおけるパネルは、厚物といわれる24mmの合板を使用し(尺モジュールの場合)、30mm厚(90mm)を補強材として、パネルに対しF型に配置した補強構造となっております。このパネルを連続して貼りあわせることにより、床下地合板24mm+補強材30mm=54mm厚さ×90(105)mm幅材が大引の代用となり、パネル縦方向に約455mmピッチ、パネル横方向に約910mmピッチで配置された床組み構造となります。専用鋼製束は。縦・横ともに910mmピッチで配置され、パネルを支持します。
この特異な構造の効果として、パネル中央補強材部での水平保持力が、これを取り囲むしほう四方連結合板に伝わり、さらにはそれぞれの四方隣接合板を巻き込んだ状態で、”たわみ”に対する水平保持力が発揮される仕組みになりました。その結果として、公的機関による床荷重試験におきましても満足できるデータを得ておりますので、安心してお使いいただけます。
また、木造構造評定も取得、外部機関の認定も受けております。

床鳴りについて心配です。大丈夫でしょうか?

床鳴りは極めて少なくなると思われます。